堤在住の西信光さん(78)が主催する「歌声サロン チーパッパ」が3月27日、長谷川楽器店本店で222回目を迎えた。11年にわたり地元に憩いの場を提供し続けてきた西さんを取材した。
同サロンは、ボーカル兼ギターの西さんを中心に、ベースやキーボードなど7人のメンバーが所属する。来場者のリクエストに応じて生演奏し、参加者も一緒になって「北国の春」など季節の歌や懐かしの民謡を歌い上げる。西さんの深みのある歌声はもちろん、名物となっている幕間の軽妙なトークが反響を呼び、27日には50人以上が詰めかけた。
東海岸南から8年通う小川勝久さん(79)は「いつもトークが楽しみ。これからも元気に続けてほしい」とにこやかだ。
最愛の妻のためにも
娘に贈った自作のクリスマスソングがきっかけで、定年退職後は音楽活動に打ち込んだ西さん。「自作曲の披露よりみんなで歌った方が楽しい」と思い立ち、茅ヶ崎珈琲店を営む一杉繁さん(72)と意気投合。2008年に「歌声喫茶」としてスタートした。
病院や老人ホームなどの求めに応じて出張公演も精力的にこなし、サロン外の活動も含めると、最も多い時期で年100回以上の公演をした。16年の珈琲店閉店に伴い、活動休止を考えたが、常連客の惜しむ声に応え「歌声サロン」として再出発。前身から合計222回の節目を迎えた。
一昨年には最愛の妻が、運動神経に支障をきたす脊髄小脳変性症と診断された。リハビリの一環としてサロンに参加する妻を支えながら、西さんは「自分も元気をもらっている。妻のためにも体力の続く限り続けたい」と語った。
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