全国で高齢ドライバーによる交通事故が相次ぐなか、運転免許証を自主返納する動きが進んでいる。茅ケ崎警察署(田中勝署長)管内でも、高齢ドライバーの自主返納が激増しているといい、現状を追った。
茅ケ崎署によると、管内の2018年の高齢者(65歳以上)による運転免許証の自主返納数は721件(前年比5件増)で、月平均60件ほどという。しかし、今年4月19日に池袋で80代のドライバーが通行人などをはねて死傷させた事故の翌日から、返納数が激増。4月20日から5月31日までの約40日間で134件の自主返納があり、そのうちの約8割が75歳以上だった。
返納理由は、「家族に促されて」「明日は我が身。迷惑はかけられない」など。今年1月から5月までは、すでに昨年同時期を114件上回る391件の運転免許証が自主返納されている。
同署管内の運転免許保有者数は18万2935人で、65歳以上は約2割の3万7446人(5月末時点)。今年1月から5月までに人身交通事故が279件発生しており、高齢者が関係する事故は98件で全体の35・1%を占める。
返納後に証明書発行
免許を自主返納すると、それに代わる身分証明書として使用できる顔写真付きの「運転経歴証明書」を申請することができる。提示すると、県内の登録店舗などでさまざまな優待サービスを受けられる。
同署では、「少しの判断ミスが取り返しのつかない事故につながってしまうこともある。運転が危ないと感じたり、身体能力の衰えなどを感じたら自主返納を検討していただきたい」と話した。
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