茅ヶ崎初の少年少女国連大使 金丸 泰山さん 東海岸南在住 14歳
「一人でも世界は変えられる」
○…全国から選抜された30人の「少年少女国連大使」の一人として、スイス・ジュネーヴの国連欧州本部やスウェーデン・マルメ市などの先進事例を見学した。経済・社会・環境の視点で国連加盟国が掲げる持続可能性開発目標(SDGs)を気軽に学べるカードゲームでは、「先進国は途上国への迅速な支援、途上国は何が不足しているか情報発信することが大切」と身をもって理解。実地研修では市内に設置されたごみ箱の多さや、再利用を促す工夫に感銘を受けた。
○…伊勢原の自修館中等教育学校でのSDGs教育を通して、今年4月から家族ぐるみで海岸清掃を始めた。海岸を2、3Km歩くと数袋分にもなるごみの量に衝撃を受け、「こうしたプラスチックごみが年月をかけマイクロプラスチックとなり、海洋生物に悪影響を与える」と1分間の動画にまとめて応募。茅ヶ崎から初めての選出となった。
○…硬式テニス部では部長、生徒会役員選挙では17人の候補者の中から信任を得て高校生4人と中学生2人で構成される生徒会の書記を担う。自他共に認める「非常におおらかな性格」。これに海外で出会った仲間たちとの交流経験を通して、自分の意見を伝える度胸を身につけた。
○…気がかりなのは、茅ヶ崎からの大使選出が、自分一人だったこと。「まだまだ国内でのSDGsの理解が進んでいない」と話し、カードを簡易化した「SDGsかるた」の製作や、今年10月のハロウィンイベントではごみでおもちゃを作るワークショップを企画する。「世界中に同じ志をもつ仲間ができたし、研修で学んだ『一人でも世界は変えられる』を胸に、茅ヶ崎をSDGs先進都市にしたい」と、旗振り役を担っていく覚悟をのぞかせた。
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