47都道府県のウォーキング大会に 出場し続ける 井上 光男さん 浜須賀在住 86歳
真実一路に一歩ずつ
○…日本ウォーキング協会に所属し、北は北海道、南は沖縄まで数々のウォーキング大会に参加してきた。歩行距離の累計は約7万Km。地球2周分に手が届くほどだ。「目標を決めて歩くことが大事。今は90歳を超えても現役でいること」
○…福岡県出身。高校では陸上に打ち込み、「インターハイでは4位だった」と笑顔を見せる。その後スポーツ推薦で福岡大学に進学した。卒業後はのちに防衛庁に吸収される調達庁福岡局に入庁。公務員として米軍の用地取得などの業務に携わった。その後、東京、横浜と異動し、横浜市の交通局へ。新設された高速鉄道建設部用地課で、今度は地下鉄ブルーライン建設の用地買収にあたった。「難しいのは人の財産を扱うところ」。約30年間、土地所有者との交渉の中で貫いたのは”真実一路”であること。決してうそを吐かず、粘り強く信頼関係を築いていった。「当時担当した人たちとは今もあいさつを交わせる仲」と誇らしげに話す。
○…40歳で茅ヶ崎へ移住し、定年間際で横浜の港湾局に配属。そこで現在も続くウォーキング大会「汽笛一声」に出会った。「こんなにたくさんの人が歩いているんだ」と触発され、自らも第1回大会に参加。そこから定年後のセカンドライフとして、週に2回、月に1回は県外遠征するほど熱中。2010年には九州の島原大会を完歩し、47都道府県を制覇した。
○…妻が足を痛めてしまうまでは、全国の大会に限らず、お遍路にまで連れ立つ仲睦まじい夫婦。現在は妻のケアのため機会は減ったが、今でも時間を見つけて大会に参加する。今月16日から小田原で開催される「城下町おだわらツーデーマーチ」にもエントリー。「時間内に歩き切る」と楽し気に語った。
|
<PR>