2020年の年頭企画として、就任から1年を迎えた佐藤光市長に新春インタビューを行った。この1年での成果と見えた課題、さらには地元・茅ヶ崎への思いを語ってもらった。 (聞き手/茅ヶ崎編集室・団迫大輔)
―あけましておめでとうございます。いよいよ2020年がスタートしました。
「2020年は何といっても東京五輪があります。茅ヶ崎からはサーフィンの松田詩野選手が条件付き内定、他にも五輪を目指してがんばっているアスリートがいます。出場が決まったら、茅ヶ崎市をあげて応援したいと思います」
―茅ヶ崎市は北マケドニア共和国のホストタウンにもなっています。
「五輪の選手選考などはこれからのようですが、準備をしていきます。東横インに宿泊してもらい、文化的な交流も深めたいですね」
「茅ヶ崎はアツい」
-就任から1年、茅ヶ崎の街について率直な感想を聞かせてください。
「1年前のこのインタビューで『茅ヶ崎はあたたかい』と答えたんですが、間違っていました。『茅ヶ崎はアツい』です。街に対して思い入れの強い人が本当に多いんです。市政に対してもいろいろな要望をいただくので、きめ細やかな対応をしていかなければならないと感じています」
-2019年は子育ての施策が前進したように感じました。
「まずは、他市に比べて遅れをとっていた小児医療費の助成に取り組みました。昨年10月からは、助成対象が小学校6年生までから、中学3年生までに拡大しました。職員が協力してくれて早期に進めることができました。中学校給食実施に関する議論も重ねてきて、方向性を示すところまで来ました」
-公約に掲げていた道の駅、市立病院の経営改革は順調ですか。
「道の駅は2022年3月の開業に向け、土地の買収も100%完了しました。これから中身を本格的に議論していきます。駐車場が150台ほどの予定なので、滞在型ではなく、道の駅に立ち寄って情報を収集し、市内のお店に行ったり、サーフィン教室に参加したりと、回遊の起点になればいいですね。市立病院の収支改善に関しては、これから大きな手術をしなきゃいけないので、ある程度の初期投資は仕方がないと考えています。茅ヶ崎の基幹病院として、しっかり存続させていけるように医師や病院職員と協力して取り組んでいきます」
-財政面は「厳しい」という声がよく聞こえてきます。
-「どこの街も硬直化しています。茅ヶ崎も子どもや高齢者、障がい者、生活困窮者などの扶助費が膨らんでいるのですが、これは必要経費なので仕方ありません。人口はまだ増えていますが、生産年齢人口は減っています。歳入を増やすためには、企業誘致をはじめ、働く人を増やすしかないと考えています。起業も支援し、そのあとのフォローをしっかりして街に定着してもらい、さらには定住してもらえるよう商工会議所などとも連携していきたいです。茅ヶ崎で働いてもらうには、その子どもたちを育てやすい環境が求められると思うので、引き続き子育て施策には力を入れていきます」
-2020年はどのような年にしたいですか。
「茅ヶ崎の人たちはアツく、その輪はがっちりしていると思います。市民、市職員が一丸となって前へ、前へ進んでいけるような1年にしたいですね」
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