茅ヶ崎市教育委員会は中学校給食の実施方式に関する説明会を、市内各地で1月末まで行っている。民間給食と家庭弁当を併用する「選択制デリバリー方式」の方針に対し、市民からは早期実現や安全な運用を求める声が上がっている。
中学校給食を巡って市は昨年2月、市教委や学校関係者で構成される検討委員会を設置。有識者の意見や、昨年6月に市内公立小・中学校の児童・生徒と保護者に向けて実施したアンケート結果などを踏まえ、昨年12月の市議会全員協議会で実施手法を「選択制デリバリー方式」とし、市の次期総合計画に事業策定後、概ね4年後に開始する方針を示した。
デリバリー方式は民間事業者の調理施設で調理した給食を各校に配送するシステム。他の方式に比べ、市立13中学校への給食を一斉に開始しやすく、市の財政負担が少ない。アレルギー等への配慮やアンケートで児童・生徒から希望が多かったことから、最終的に家庭弁当との選択制が選ばれた。調理された給食は、弁当箱に入れて各校へ配送される予定。
市民の声募る
市民に向けての説明会は1月16日から31日にかけて計8回実施する。1月20日の小出支所で開かれた説明会には、住民2人が参加した。
市側の説明の後、質疑応答を実施。参加者からは、大磯町の業者委託による給食の異物混入問題を例に上げながら安全性を確認する声が上がった。また、市民アンケートの結果を踏まえたうえで、今後「自校方式」に切り替える可能性の有無や、事業委託に係る事業費の内訳に関する質問などが寄せられた。息子2人が小学校に通う母親は「期待も大きいが、予算との兼ね合いで食の安全性が損なわれないか心配。保護者は何より子どもたちの安全を求めている」と話した。
市の担当者は「これまでの参加者からは学校給食の早期実現を求める声が多く上がった。残す説明会やパブリックコメントで不安を解消しながら理解と周知を進めていきたい」と話した。
今後も1月31日(金)まで各地で説明会を実施。パブリックコメントも2月13日(木)まで応募を受け付けている。問い合わせは市学務課【電話】0467・82・1111へ。
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