神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2020年2月28日 エリアトップへ

新日本フィルハーモニー交響楽団の4代目音楽監督 上岡 敏之さん 浜見平出身 59歳

公開:2020年2月28日

  • X
  • LINE
  • hatena

振るうタクトに波の面影

 ○…作曲者が音符に込めた思いを読み解き、緻密で立体的に構成された演奏は、観衆を魅了する。クラシックの本場ドイツのザールランド州立歌劇場やヴッパータール市立歌劇場の音楽総監督を歴任。2016年からは、小澤征爾を中心に結成された新日本フィルハーモニー交響楽団の第4代音楽監督を務めている。振るうタクトの原点には、茅ヶ崎の海がある。「波のリズムは、どこかに向かって動き、引いていく。その大きな物語を音楽で作ろうとしているのかもしれない」

 ○…幼少期に都内から浜見平へ。音楽との出合いは恵泉幼稚園だ。今でも親交をもつ教諭の伴奏に「僕は歌わず、じっと聴き入っていました」。東京藝術大学で作曲やピアノ、バイオリンを学ぶ。茅ヶ崎ロータリークラブの推薦でドイツへの留学機会を得ると、毎日のように歌劇場へと通った。「偶然、指揮をする機会をもらえた。運が良かった」と謙遜するが、これまでに20以上のオーケストラを率いているのも事実だ。

 ○…日本とドイツに拠点を持ち、公演ごとに各国を飛び回る。相棒のタバコとコーラはどこでも欠かさない。「やっぱり動かさないと指は鈍るし作曲もしたい」と、休日でも一日中ピアノに没頭するが、時には朝にシャンパンを開け、友人らと談笑して息を抜く。

 ○…「クラシックの文化を伝えることはカペルマイスターとしての最後の世代である僕の使命」と語る。日本のクラシックについては、「日本人ならではの細部まで行き届いた演奏とヨーロッパのクラシックが混ざれば、独自の音楽として発信できるはず」と期待を込める。満を持しての3月11日の故郷公演(市民文化会館)。「どう感じていただいても自由。音楽を楽しんでほしい」

茅ヶ崎版の人物風土記最新6

奈良 英俊さん

3月19日付けで茅ケ崎警察署長に就任した

奈良 英俊さん

茅ヶ崎市在勤 57歳

4月19日

柴田 智美さん

「星空のスカート」を制作して環境問題を訴える

柴田 智美さん

浜之郷在住

4月12日

黒木 ちひろさん

茅ヶ崎市民文化会館で5月6日、初のホール公演を行う

黒木 ちひろさん

茅ヶ崎市内在住

4月5日

櫻井 貴基さん

第六天神社のほか、市内6神社の宮司に就任した

櫻井 貴基さん

十間坂在住 55歳

3月29日

松浦 治美さん

(公財)かながわ海岸美化財団の代表理事を務める

松浦 治美さん

藤沢市在住 66歳

3月22日

田嶋 小梅さん

茅ヶ崎公園をモデルに「防災機能と居場所」が融合する空間をデザインした

田嶋 小梅さん

松風台在住 23歳

3月15日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

茅ヶ崎版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook