茅ヶ崎商工会議所青年部の新会長 永田 直敏さん 東海岸南在住 48歳
今できることを
○…弱小チームが幾多の困難を乗り越え、高校ラグビーの聖地”花園”で全国優勝した際に監督は言った。『信は力なり』―。1984年から放送されたドラマ「スクール・ウォーズ」の名言を、茅ヶ崎商工会議所青年部における2020年度のスローガンに据えた。約100人の会員を率い、「メンバーたちで魅力ある事業を考え、街を元気にしたい」と意気込みを語る。
○…青年部にすでに入会していた高校の同級生に誘われ、37歳の時に加わった。それから11年、「まさか自分が会長をやるとは思ってもいなかった」と苦笑する。スポーツを通じた地域貢献や次世代メンバーの育成、OBたちとの交流などを掲げ、茅ヶ崎にいまだ眠っている価値を掘り起こしたい考えだ。
○…鎌倉に生まれ、2歳で茅ヶ崎に越してきた。小出小で野球、北陽中はバスケ、そして茅ケ崎西浜高ではラグビー部に入部し泥にまみれた。卒業後は、脇目も振らず父が経営する北陵住設サービス(現・ホクリョウ住設)へ。「小学生の頃から『お前が会社を継ぐんだぞ』と親父に言われていたので」。トイレやキッチンなどのメンテナンスに奔走してきた。
○…30歳の節目に社長に就任した。その5年後、会社に最大のピンチが訪れた。火事で社屋が全焼。「どうしていいかわからなかった」と当時は右往左往したが、父の知り合いに協力を得ながら社屋を建て直した。その一件を機に、地元のネットワークが重要と青年部入会に心が傾いたのも事実だ。
○…新型コロナウイルスの影響で、青年部の活動も制限されている。ただ、いつまでも下を向いてはいられない。街を元気にすべく、現在思案中。「今、できることは何か」と。
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