新型コロナウイルスの感染拡大によって生まれた「新しい生活様式」。感染症のリスクを想定しつつ、未来を創造する人々を取材した新連載『ようこそ!新しい日常』を今週から始めました。不定期で掲載していきます。
第1回「サウザリー」
海外の港町にあるようなカフェをイメージした「サウザリー」(共恵1の4の16)がオープンしたのは2006年10月。篠田琢さん(49)と妻のレイさん(54)が営む、イタリアンバールだ。
ランチは、オリジナルの生パスタが人気で、20代〜40代くらいの女性客が9割を占めていた。ディナーは、アラカルトとアルコールを楽しむ常連客が多く、DJショーや昭和歌謡ナイトなどさまざまなイベントも開催し、にぎわっていた。
店舗の運営模索する日々
県が初めて外出自粛要請を呼びかけた3月下旬の週末。同店では、通常午前11時30分〜午後11時(平日10時)の営業を6時までとした。緊急事態宣言発令時は、「営業を続けていることが、お客様を危険に晒しているのではないか」と悩んだと言う。刻々と変化していく情勢を見極め、営業時間の更なる短縮や座席の間引き、イートインの中止など柔軟に対応しながら、これからの店舗運営を模索する日々だった。
その中で誕生したのが、自家製バンズに国産牛100%のパテを挟んだテイクアウト用のオリジナルバーガーだった。
閉店後は翌日の仕込みを行い、空が明るいうちに帰宅し、家族と夕食を共にする。ゆっくりと海を散歩したり、愛犬と触れ合ったり、ペースダウンした日々を送った。
「新生活のリズムが合っている」
宣言解除後、新しい生活スタイルが推奨される中、密を避けつつテイクアウトと店内営業をどのように両立させるか熟考し、店内営業を再開させる前日の6月2日に結論を出した。当面の営業時間は午前11時30分〜午後6時。平日はテイクアウトとイートイン(4時まで)、土日祝日はテイクアウトのみとした。席は8席減らし、14席に。
篠田夫妻は、「コロナ禍で強制的に自分たちの暮らしも見直すことになり、茅ヶ崎の恵まれた環境を再認識した」と言う。新生活のリズムが合っているとも言い、「あくせくした日常から解放された今の暮らしを楽しみながら、うまく両立したい」と話した。
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