市内を拠点にクッキーの製作・販売をしている相原愛さん(40・柳島海岸在住)の発信によって始まった「布マスクaction」の輪が、全国に広がっている。
活動のはじまりは3月下旬。相原さんが、娘の杏ちゃん(5)と蓉ちゃん(2)が通う保育園の保育士に、手作りの布マスクを寄付したのがきっかけだ。「洗って使えるものがあれば、手持ちのマスクが無くなる不安から解放されると思った」と振り返る。
「思いをつなげたい」
コロナ禍が進むにつれ「耳にかけるゴムの素材が手に入りにくくなっていった」と相原さん。インスタグラム上でその現状を書き込んだところ、クッキーの顧客からゴムが届いた。「『誰かの役に立ちたいが、何をしていいかわからなかった』という言葉を多くいただいた。そういう思いを、なんとかつなげたいと考えた」(相原さん)
「皆で布マスクを作りませんか」と呼び掛けたところ、制作したい人、材料を提供したい人、マスクが必要な場所の情報を集める人など、全国各地から賛同者が。辻堂で雑貨の輸入販売業を営む池上めぐみさん(36)が窓口を担い、約50人で進めた。池上さんは「仕事が止まった今だからこそ、できることをしたかった。皆、無理のない範囲で取り組んだのもよかった」と話す。
これまでに、市内外の保育園や養護施設、高齢者施設などに600枚以上を提供。5月27日には茅ヶ崎市に128枚寄贈し、感謝状を受け取った。相原さんは「大切な布をくださったり、一枚一枚に工夫を凝らしたり…。一人だったら、ここまでの形にならなかった。このつながりを大切にしたい」と話した。
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