休校が続いていた学校に、少しずつ活気が戻ってきた。
富士見町にあるアレセイア湘南中学、高校では、2カ月近くに及んだ休校が6月1日に明けた。インターネットを活用したオンライン授業など休校期間中は教員たちも工夫を凝らしてきたが、「教育なのでやっぱり顔を見て、表情を見ながら授業をやりたかった」と数学の小林直樹教諭(56)は振り返る。
6月は分散登校、時間短縮などで対応してきたが、7月からの授業は通常編成に。ただし、教諭も生徒も当然マスクは手放せない。そこで懸念されるのが、マスクによって鼻から下が覆われるために相手の感情が読みづらく、気持ちも伝わりづらいということだ。
生徒の意識も変化
小林教諭ははにかみながら言う。「教える際に体や目の動きが今までよりオーバーアクションになっているかもしれない」。些細なことでも、生徒たちが理解しているのかを細かく確認し、できたことに対しては言葉でしっかりと褒めるように心掛けているという。一方の生徒たちも「わかった時はしっかりうなずく」、「マスクがあるので発言する際は大きい声で」と相手を気遣う。
マスクによる変化を丸山正二郎教頭(63)は、「生徒たちが(マスクで隠れない)相手の目をよく見るようになった気がする」と目尻を下げる。コロナ禍を経て、相手の目を見て会話する、ジェスチャーも交えて感情をしっかり表現する生徒が増えるかもしれない。
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