シュウマイをこよなく愛し、可能な限り食べ歩くシュウマイジャーナリスト&研究家のシュウマイ潤さん(本名/種藤潤・43)。「気になっていた」という飲食店「麺屋BISQ」(東海岸北1の7の21)を訪れ、店主こだわりの特製シュウマイを頬張りながら、“シュウマイ愛”を語ってもらった。
市内菱沼出身の潤さん。現在は都内に暮らし、横浜国立大学卒業と同時に独立してはじめた、“食”をメーンとしたライターやウェブプランナーの活動が本業だ。
昔から“食”が身近にあった。両親との外食で「舌が鍛えられた」と言い、小・中学生で所属していたボーイスカウトでは自炊を学んだ。飲食店でのアルバイトは、接客も含め食に関するスキルを身に付けた。飲みに出かけるのも好きで、行きつけの居酒屋やスナックで朝まで飲み明かすことも多かったそうだ。
大学時代は、同大出身の作家・沢木耕太郎の著書を好み、執筆業に夢を見た。出版社や新聞社への就職を希望するが結果は厳しく、意を決してフリーの道を歩み出した。
駆け出しの頃は「超貧乏だった」と言い、電車賃を駅員から借りたことも。知人に寝る場所など何かと世話になりながら、徐々に執筆の依頼が舞い込むようになり、現在は忙しい日々を送っている。
崎陽軒社長と対談も
横浜に崎陽軒があるように、幼い頃からシュウマイは身近な存在だった。しかし、ふと食べたくなった時に店を探すことができず、「餃子に比べて扱いが悪い」と感じたと言う。「シュウマイの美味しさをもっと知ってもらいたい」。探究心に火がついた。2015年頃から研究を開始し、全国津々浦々、食べ歩いたシュウマイは400店700種類に及ぶ。
2018年には、TBS番組『マツコの知らない世界』に出演。崎陽軒の三代目社長・野並直文氏との対談も果たした。その後もSNSなどで情報を発信し、企業とのコラボ弁当やコラボシュウマイの販売など、さまざまな商品開発などにも携わっている。シュウマイのメジャー化を目指し、今年6月には「日本シュウマイ協会」のサイトを立ち上げ、本格始動に向け準備を進めている。
茅ヶ崎にも名店あり
「地元で気になる店」として候補をあげた中から、「麺屋BISQ」を訪れた。国産豚100%の粗挽きに、ニンニクをほのかに効かせた調味料で味付ける。特注の皮で包んだ大ぶりの特製シュウマイ(2個180円)は、潤さんの心をがっちりつかんだ。「ニンニクが入ったシュウマイは初かも。最高に旨い。シュウマイは作るのに手がかかる。『シュウマイあるところに名店あり』なんですよ」。注目店はたくさんあるという。潤さんの“シュウ活”はまだまだ始まったばかりだ。
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