母親向け「おそうじダンス」を始めたダンサー・振付師 飯塚 惠美子さん 菱沼海岸在住 39歳
体を知って、心も輝かせて
○…長年続けてきたダンスの知見と、出産・子育ての経験を生かし、母親向けの「おそうじダンス」を考案した。忙しい日々の中でも、呼吸や姿勢に少しだけ気を配ることが、健やかな心身にとって大切だという。「体の使い方と向き合ってきたからこそ、学べたことを伝えたい」
○…テーブルの上で歌って踊った幼少期。体が柔らかかったこともあり、4歳からモダンバレエを始めた。高校の頃は国際的バレエダンサー・森下洋子氏と清水哲太郎氏に師事。18歳で、夢だった有名テーマパークのダンサーオーディションに合格した。その後2000回のショーやパレードに出演。華々しく見えるが、自己管理の難しさと向き合う日々だった。「捻挫や股関節、膝の故障…気持ちが落ち込んだ時にケガをした」。心身のつながりについてより深く学ぶ必要を感じ、22歳でニューヨークへと旅立った。
○…印象的なのはニューヨークで最初に受けたレッスンで「ずっと呼吸ばかりをしていた」と振り返る。その後もヨガやミュージカルなど100を超えるレッスンを受け、意気揚々と帰国。しかし、ダンスの仕事にたどり着けなかった。家賃を払うためのバイト生活。「こんなに頑張ってきたのに」…めげそうになった時、呼吸の大切さを思い出した。自分の心身と再度向き合う中で、導き出した答えが、ダンス教室の設立だった。
○…秦野や都内を拠点に、子どもを中心として1500人以上に教え、今後は茅ヶ崎での展開も考えている。教室で大切にするのは、身振り手振りを使った感情表現だ。「気持ちを伝える方法は、言葉だけではないはずだから」とニッコリ。「体も心も輝いて元気に過ごす。そんな人を増やすのが、私の仕事です」
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