議会報告 第2回定例会及び第2回臨時会 茅ヶ崎市議会会派「湘風会」
6月の第2回定例会は、総額約7億7千万円の補正予算の審査が中心となりました。新型コロナウイルス感染拡大防止と影響を受けた事業者及び市民の皆様への援助等・中止や延期となった事業費の減額などが上程されました。
令和3年度は、税収の下落が確定的です。新型コロナウイルス感染症の終息が不確定な中、市民生活に必要な事業を最優先し、優先順位を定め自主財源を安定させる必要がある事・感染症対策と並行して終息後経済活動を見据えた取り組みを行うべき事に着目しました。その上で、湘風会は「中小企業・小規模事業者への家賃補助」「ひとり親世帯臨時特別給付金の支援」「自粛により影響を受けた児童クラブへの補償」「PCR検査の拡充」などを審査した結果、いずれも妥当であると判断し賛成しました。
一方で、予防啓発の発信が立ち遅れた事・感染症終息後の経済活動を視野に入れたシティーセールスなど皆無であった事について指摘し改善を求めました。職員の勤務形態や業務の合理化を強いられている中、積極的に取り組み新世代の行政組織を構築するべきとの指摘もしました。
また、廃止や延期となったイベントや事業の費用は財政調整基金に積み上げる事についても4月議会で指摘した通りとなりました。大型事業の廃止や先延ばしについては9月議会でより明確となる事も質問から引き出し注視しています。
7月の第2回臨時会においては、消費喚起策としてプレミアム付き商品券発行費の補正が上程されました。政府による近代経済学の古典的な手法で、国内の貨幣供給量の上昇を意図とした政策であり、本質を見極めながら茅ヶ崎市の各事業所にとって有効な展開を行う必要があります。
景気の動向は、人々の投機的要因やその時の雰囲気であり、これらは流動性選好と言われ、数式化できないブラックボックスとされている事を踏まえ、10億円の供給増は市民の皆様のお財布から、3億円はプレミアムとして政府からのお金であり、13億円の経済活動を促す政策である事から、まずは購入して頂く事が最大のミッションです。さまざまな分野で紙幣と同等に使用できるとの前提が重要であり、市内における貨幣の循環は基本でありますが、30%のプレミアムの魅力に付加価値をつけるためには、利便性は不可欠で事業者救済と同時に購入してくださる市民の皆様への気遣いを含めたバランスのとれた運用を強く要望しました。
また、マネーサプライの増加は最終的にはインフレとなる可能性を秘めているため、中期的な視点を持って行政運営にあたってほしい事を申し添えました。
(問)湘風会代表/柾木太郎【メール】masaki@ballade.plala.or.jp
湘風会
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