茅ヶ崎市私立幼稚園協会の会長を務める 豊嶋 ときわさん 芹沢在住 71歳
大切なのは心の”密”
○…今春から私立幼稚園協会の会長を務める。コロナ禍で保護者とコミュニケーションが取りづらい中、ホームページ開設などで協会の発信力強化に取り組む。「幼児教育は人生の基礎。何が必要とされるのか共に考えていく協会にしたい」
○…茅ヶ崎で生まれ育つ。茅ヶ崎小、第一中と進み、キリスト教系の平和学園高等学校に入学。幼稚園に通ったことはなかったが、教会学校生活の中で、年下の子どもたちと接する機会も多かった。伯母も母も幼稚園教諭という環境の中で、自然と”幼児教育”の道へ進んだ。都内の短大で学ぶうち、教育学者フレーベルの「遊びを通して学ぶ」教育理論に共感。卒業後は平和学園を経て、当時設立したてのひかりの子幼稚園に入職した。
○…ウグイスが鳴き、タンポポの絨毯が敷き詰められた里山の園庭に足を踏み入れたとき、「これぞ子どもたちの園」と感動した。45歳で園長になってからも「自然で遊び、自然に学ぶ」という考えは変わらず、園庭で木登りする男の子にも「やめなさい」とは言わない。「痛い思いをするかもしれないけれど、経験の中で成長して欲しい」。一番の大仕事は姉妹園「めぐみの子幼稚園」の設立。既存の園の園児と教諭を引き継ぐ形だったが、行事一つとっても異なる前園の方針との折衝に苦心した。「でも当時の卒園生がうちで働いてくれたり、その子どもが通ってくれたりする。これ以上の喜びはない」。実は娘も同じ職場で働く幼稚園教諭だ。
○…ブルーベリーにオクラやクリなど園庭の畑や花壇の手入れでリフレッシュ。「アマトウガラシは子どもたちにも大人気」と微笑む。「こんな時だからこそ日頃から子どもや保護者たちともよく交流して、心の”密”を大切にしたい」
|
<PR>