議会報告 茅ヶ崎の未来の発展を考えて 市議会会派「湘風会」
９月議会は新型コロナウイルス感染症対策を最優先とし、市民の安全・安心、アフターコロナに対応した新しい生活様式や経済活性化を視野に、超高齢化人口減少期にも発展する未来の茅ヶ崎をキーワードとしました。さらに、来年度の税収が38億円程度減収する事を踏まえ審査しました。
■補正予算
補正予算については、今議会前までの減額内容と今議会後の増減の補正を分けて上程した事や極めて異例な対応として年度半ばで歳入額の減額を示すなど、今後のコロナ禍の財政状況をしっかり表した事を評価します。
経験のない有事にあたり、感染防止対策を最優先し、教育や経済活動の停滞や生活弱者への配慮を見て取れる内容ですが、耐震診断費用の削減などについては安心・安全の方針からすると一考が必要であると考えます。ロコチケットの増刷は、本来貯金されていたであろう10億円プラス政府からの３億円を市内貨幣量増加に充てる施策であり、抽選漏れ回避のための増額補正でトータル約17億４千万円が市内経済活動活性化に貢献するので賛成としました。
■総合計画
総合計画については、次年度予算に必要不可欠であり、基本的部分では拡張子も多く、実施計画は２年後と定めた事で内容的には問題ありません。しかし、議決事項と定めた事、多くの時間と職員や市民が参画している事、10年間の指針である事から、提出前に議会に対して総合計画の時代に合わせた変更等の前倒しや実施計画の先延ばしの根拠などをしっかり示すべきでした。質疑で担当部から説明不足の反省や見直しの前倒しの可能性について答弁があったため賛成しました。実施計画説明時に総合計画との整合性がとれ、政府改革と連動する事を求めました。
■令和元年度決算
令和元年の茅ヶ崎市一般会計歳入歳出決算については当初予算を骨格予算とし、その後に肉付け予算として執行した事、総合計画最終となる第４次実施計画の中で市債残高のピークの時期であり、事業の先送りなどを視野に入れて歳出の抑制を第一目標に定めたと理解しています。その中で各事業の優先順位を定め、推進する事業、現状維持の中で工夫し発展させた事業、後退や先延ばしした事業など適正な判断をされたと評価します。
また、当初切り崩しを予定していた財政調整基金を最終的には手をつけず、災害や新型コロナなどのイレギュラーな有事においても適正な対応をされたと考えます。
■今後について
体力の保全を目標とした事は、今年の状況を考察すれば大正解であり、当面の方針に変化はないと思われます。しかし、国のデジタル庁設置による国家的合理化に連動しての改革で数年後に効果が期待できるものは、先行投資をして対応して頂きたい事を要望します。市民サービスについても、財政が厳しい事をしっかり説明し、市民の協力を仰ぐと同時に、みんなが希望を持てる施策を進めてほしいです。
■一般質問
市政全般に関する一般質問は岩田議員が代表し、アフターコロナの経済活性化を見据え観光課の設置、ホノルル市との姉妹都市の活用・持続可能なまちづくりへの佐藤市長のビジョンについて質問しました。（問）湘風会代表／柾木太郎【メール】masaki@ballade.plala.or.jp
湘風会
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