「相州小出七福神継承保存会」の会長 五十嵐 清夫さん 芹沢在住 81歳
「ありがとう」がやみつき
○…地域活性化の起爆剤となることを願い、2回目の「相州小出七福神巡り」が始まる。12月13日から1月末までの期間、七福神が祀られる7カ所を巡るスタンプラリーイベント。七福神巡りは県内各地で行われているが街なかのものも多く、「小出は自然を満喫しながらハイキングに最適」と言い、2〜3時間で全寺院を回れる手頃なコースとなっている。
○…60年ほど前、私財を投じて七福神巡り用の地図を作った人がいた。商店からの寄付も募って続いたが、徐々に消えていった。そこで昨年立ち上がったのが、小出の「まちぢから協議会」だ。「高齢者にも元気に遊んでもらいたい」という思いから、地区の社会福祉協議会会長を務めていた縁で「七福神継承保存会」の初代会長となった。脇を80代の名参謀たちが支え、パンフレットやのぼり、道案内看板、スタッフジャケットも製作。「みんな元気です」と周囲はいつも明るい。
○…福島県猪苗代で生まれ、大自然の中で育った。高校を卒業し、住宅機器の東洋陶器(現TOTO)に就職し、工場のある茅ヶ崎へ。トイレや洗面器の製造現場を経て、人を動かす管理職にも就いた。「役は人をつくる」と言い、会社での経験がまとめ役として穏やかに振る舞う『今』につながっている。
○…一軒家のそばで野菜を育て、市内で暮らす孫へ届ける。その他の趣味はゴルフ、囲碁、そして地域活動。今年はコロナ禍で活動は限られるが、いつもは手帳がびっしり埋まる。「活動中に『ありがとう』って言われると、役に立っているなと思えるんです。やっててよかったと」。歳を重ねて活動からの引退も頭をよぎるが、「やめられないのでは?」と問えば「ハッハッハッハッハ」と笑いが溢れ出た。
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