子育て中の親向け英語教室を開く 内藤 真由美さん 浜竹在住 56歳
英語生かし、地域に恩返し
○…「子育て中、この地域にとても助けてもらったので、恩返しをしたかった」。未就学児の親向けに、ボランティアの英語教室を市内ひばりが丘で開講した理由をそう語る。英語を学びたい気持ちを応援するのはもちろん、親がほっとできる場所づくりを目指す。「英語はもちろん3人を育ててきた経験が、少しでも役に立てば」と穏やかに微笑む。
○…大学卒業後、夢だったキャビンアテンダント(CA)に。外資系航空会社に大きな喜びとともに入社したが、待っていたのは試練だった。「英語が通じないCAがいる」とクレームになったことがあり、同期入社が帰国子女ばかりだったことが劣等感や焦りに輪をかけた。入社後は終業後のトレーニングが2年間続いた。「大変だったけれど、あの日々が今につながっている」。英国大使館での通訳などを経験後、それを生かそうと英語講師の道を選んだ。
○…英語学習を志す個人をはじめ、外国人と共に働く機会の多い官公庁や企業に対し、異文化コミュニケーションのコーチをする「メイイングリッシュ」を運営する。重点を置くのはニュース英語と異文化理解。目指すのはあくまでコミュニケーションであり、英語は手段のひとつという思いがあるからだ。趣味は海外への一人旅。各国の文化や習慣に触れ、現地の人と話すのが何よりの楽しみで「飛行機はいつもワクワク」。また海外へ気軽に行ける日が来るのを心待ちにしている。
○…英語講師としての最大の強みは、英語に苦手意識を持つ受講生の気持ちが、痛いほどわかること。CA時代の劣等感も、英検で落ちてしまったことも、相手に寄り添うきっかけになる。「英語は人生を潤わせてくれるもの。学ぶことの楽しさを伝え続けたい」
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