茅ヶ崎市消防団の団長が7年ぶりに交代となり、団長辞令交付式が4月1日に市役所本庁舎で実施された。団長となった市川隆雄さん(66・芹沢在住)は、規律を第一に団員をまとめていく。
自然災害の備えに重点
消防団とは、日ごろ本業や学業に専念している団員からなり、火災や災害発生時に自宅や職場から現場に駆け付ける。普段は各種訓練のほか、防火防災などの広報活動をしている。
新団長となった市川さんの念頭にあるのは自然災害への備えだ。「直近でも揺れを感じることが多く、改めてその重要性を感じている」と話す。全国的に「想定外の規模」の風水害が多発していることも踏まえ、消防署との連携をこれまで以上に深めていく考えだ。
課題は充足率
茅ヶ崎市消防団は定員427人だが、4月1日現在の団員数は400人。充足率向上が課題となるなか、改めて重視するのは規律だ。「かつては”消防団はお酒飲みばかり”というイメージが確かにあったが、今はまったく異なっている。これまで同様、規律を第一に、あこがれをもっていただく組織になっていければ」と話す。また茅ヶ崎には、女性のみで構成される県内でも珍しい分団があり、活躍の幅を広げている。「昨年度は初となる高校生団員も加入した。引き続き、この地域ならではの特色も打ち出していきたい」
市川さんは芹沢地区の第18分団に1987年に入団。96年に一度退団し2010年に再入団。10年度から20年度まで副団長。かつて会社勤めをしていたが、父の病気を機に50歳手前で農業へ転身。現在は野菜のほか、ブドウや梨などの果実を生産している。「普段から自然が相手なので、その怖さは身をもって感じており、消防団活動にもつながっています」。息抜きは愛犬の散歩。
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