茅ヶ崎市が特別緑地保全地区に指定する2カ所のうちのひとつ「赤羽根字十三図周辺」で、自然保全作業が続けられている。この特別保全地区は、湘南カントリークラブ内の3番ホール横にもまたがり、ゴルフ場運営者や市職員、市民ボランティアらによって里山の風景が守られている。
10年以上にわたって続く保全作業は、年に4〜5回実施。4月19日にも、市職員や市民ボランティア12人が外来種の除去や草刈りに汗を流した。市景観みどり課の岸一弘さん(63)は、保全地区に湿地を含めた谷戸地形が残ることに触れ、「これがあることで生き物の多様性が確保され、珍しい動植物を見ることができる」と話す。
ノウサギ、タヌキ、オオタカ、ヤマユリ
市の保全地区も含まれる湘南カントリークラブでは3月、開業60周年を記念して『湘南カントリークラブ 自然環境と保全の取り組み』という冊子を発行した。
岸さんたちとの保全活動のほかに、敷地内で見られるニホンノウサギやホンドタヌキ、オオタカといった動物、ヤマユリやツリガネニンジンなどの植物も紹介している。同クラブは、市民を交えた自然観察会を年に2回開くほか、国内2000以上のゴルフ場の中で唯一、日本野鳥の会に所属している。重田浩司副支配人(54)は、「市民の方々と自然を守り、ゴルフ場の新しいあり方を模索していきたい」。
記念冊子は、市役所の景観みどり課でも配布されている。
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