毎朝、小出小の通学路を清掃している 西野 純昌さん 芹沢在住 75歳
○…5〜6年前からゴミ拾いをきっかけに土曜日以外毎日、小出小通学路の清掃を続けるようになった。毎朝午前4時半〜6時にかけて、小出小学校通学路のゴミ拾いだけでなく中学生が使うバス停の清掃も行う。「年長の小学生が下級生を引率している光景が微笑ましい」と話し、「そのお返しに」と額に汗を流す。生きがいは「子どもたちを見守ること」と笑みを浮かべた。
○…富山県高岡市出身。農家の次男に生まれ、「手間のかからないおとなしい」少年時代だった。米作りを手伝う生活の中で、「鳥や金魚の絵を描くのが好きだった」と絵に熱中。伝統的な工芸品の銅器の産地で育ったこともあり、地元の高岡工芸高校工芸科で漆の蒔絵を学んだ。
○…高校卒業後、平塚の大手文具メーカーに就職し、工芸品に携わった。その後、長年、平塚の工業会社で断熱材を作った。20代前半で茅ヶ崎に念願のマイホームを購入し、移住。以来、50年以上茅ヶ崎で暮らしている。今では工芸品などものづくりの仕事からは遠ざかっているが、「意外と手が器用」と茅ケ崎里山公園で見つけた四葉のクローバーをパウチにして周りの人にプレゼントしたり、近所の家の壊れたものを修理したりしている。「誰かに何かをすることが好き。感謝されるとうれしい」と話す。
○…「芹沢は山で、小川が流れる良いところ。神輿など古き良き伝統が残っている」と地域を回顧する。通学路を清掃していることで小出小の校長から異動の際に、感謝の言葉をかけられたことも。小出の子どもは「感じが良く、和やかでいい。雨風に負けず登校する姿を見ると、精神的につらくても奮い立たせられる」と自身がパワーをもらっている。
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