神奈川県土地家屋調査士協会湘南第一支部の新支部長 原 和則さん 浜之郷在住 50歳
やるときゃやる
○…「『土地家屋調査士』の認知度を上げたいんだよ」。目立ちたいタイプではないが、この思いで外へ売り込みをかける。同業者が集まる「神奈川県土地家屋調査士協会・湘南第一支部」の支部長に今年4月から就任。任期2年、鎌倉・藤沢・茅ヶ崎・寒川の会員91人をまとめあげる。
○…認知度を上げたいと意気込む背景には、住民に密接に関係する職業だからだ。「測量機器を使って調査していると、『測量士』と間違えられるんだよなぁ」とぼやく。道路や橋を測るのが測量士、個人の住宅や土地を測るのが土地家屋調査士だ。いずれも国家資格だが、「家の境界線を測り、お隣さんにも了解を得ているのが僕たちなんです」と顔をほころばせる。そこで決まった値を法務局へ申請し、土地・住宅の売買、確定申告で住宅ローン減税を受ける際に必要な登記簿謄本に記される。少し胸を張り、「個人の権利を守るのが仕事なんですよ」と笑みをのぞかせた。
○…平塚出身。成蹊大学卒業後、「特にやりたいことがなくて」とすぐに就職するつもりはなかった。しかし、親戚から茅ヶ崎の土地家屋調査士事務所を紹介され、同級生よりも一足早い3月から働き始めた。当時、合格率一桁だったという国家資格も一発でパス。働くまで知らなかった生業をなんだかんだで続け、29歳で独立した。そして今では、業界を引っ張る支部長に。「相談会開催などしばらくは支部の活動に邁進します」
○…無趣味と語るが、10歳の長男と一緒にゴルフをするのが今の楽しみ。地域活動にも汗を流し、商工会議所青年部会長を2014年に務めた。同年、青年部が企画し、茅ケ崎駅の発車ベルをサザンオールスターズ『希望の轍』に変えた時の中心人物でもある。
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