ともいきアートの象徴絵画を制作した 横溝 さやかさん 市内在住 34歳
皆一緒に過ごせる世界へ
○…「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念に基づき、県は障がいの程度や状態にかかわらず、誰もが文化芸術に触れることができる「ともいきアートサポート事業」に取り組む。その一環として開催されている展示の象徴絵画を制作した。「大好きな横浜をモチーフに描いた。人と動物がたくさん集まっているところが気にいっている。皆一緒に明るく楽しく過ごせる世界になってほしい」と話す。
○…伊勢原市生まれ。1歳半を過ぎても言葉が出ず、自閉症であることがわかったという。2歳を過ぎた頃、母が描いた絵に興味を示すようになり、次第に自身でも描くように。湘南養護学校を卒業後、障がいのある人が創作活動などを行う福祉施設「スタジオクーカ」(平塚市)へ。それまでモノクロの鉛筆画が中心だったが、周囲のアーティストの影響を受け、色彩豊かな作品を作るようになった。2007年に逗子市主催の手作り絵本コンクール一般の部で最優秀賞を受賞し、同施設を拠点にイラストなどアーティスト活動を開始。17年にはスポーツ庁障害者スポーツ団体支援企業認定ロゴマークに採用され、翌年は「大山詣り」のポスターも手掛けた。
○…「競馬が好き」。元々動物好きで、小学2年生の時にテレビの競馬中継を見てから馬が好きになり、週末はテレビ観戦が楽しみ。実際に牧場まで足を運ぶこともある。音楽を聴くのも好きで、AKB48からクラシックまで幅広い。「音楽を聴きながら絵を描くのが楽しい」と笑う。
○…普段はマイペースだが仕事になると責任感は強く、夜遅くまで制作に取り組むこともあるという。「これからも絵を描き続けていきたい。皆が喜んでくれると嬉しいから」と笑顔で話した。
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