年間612万トンもの食品ロスが発生している日本。その現状を少しでも改善したいと、ガールズバンド『Plant Pitty』のメンバーが「食の大切さ」を見つめ直すとともに、食材を循環させる新拠点を市内白浜町に誕生させた。
通称『Plant Pittyハウス』を立ち上げたのは、日頃からSDGsの活動を行う田中藍奈さんと、瀬尾柚月さん、関野くるみさんら女性3人。これまで音楽活動を通じて食品ロス軽減を訴えてきたほか、飲食店での食べ残し解消のための活動を行ってきた。同ハウスでは月1回不定期で、家庭で消費されなかった食材の回収と配布のほか、食をテーマに勉強会を行い、市民レベルでの意識改革を目指していく。
キックオフとなった8月20日には、ハウス前で調味料や缶詰、レトルト食品などが回収され、イベント参加者や立ち寄った人など、新たに必要とする人に無料で分配。午後には浜須賀在住の有機農家『どっこいファーム』の吉野正人さんによる勉強会が実施され、有機栽培や食に関心のある女性10人が講話に耳を傾けた。吉野さんは「自分で作った野菜は格別。自分が食べる野菜くらいは自作する人が増える世の中になれば」と語った。
次回は9月19日(日)に開催予定。午後1時から「イマハ菜園」の今林久則さんに、生ゴミを堆肥化する「コンポスト」について学ぶ。予約制で先着8人。野菜直売と食材回収と配布は2時30分から。場所は白浜町2の31(浜須賀小前交差点の平家・看板有)。余った食材を持ち寄る際は、冷蔵冷凍が不要で消費期限が切れていないものを。
(問)田中さん【メール】omurice.aina@gmail.com
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