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茅ヶ崎版 公開:2021年10月22日 エリアトップへ

吉村玲美さん 悔しさバネに日本歴代2位 好記録でインカレ3連覇

スポーツ

公開:2021年10月22日

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メダルを手に笑顔の吉村さん(提供写真)
メダルを手に笑顔の吉村さん(提供写真)

 市内美住町出身で、大東文化大学3年生の吉村玲美さん(21)が9月19日、日本学生陸上競技対校選手権(インカレ)の3000m障害に出場し、日本歴代2位となる9分41秒43で優勝を果たした。このタイムは自己記録更新、学生新記録の樹立、そして大会3連覇を決める特別なものになった。

五輪逃した先に

 白鵬女子高校(横浜市)に進学してから本格的に陸上を始めた吉村さん。すぐに中長距離の選手として頭角を現し、2019年には世界陸上に出場するなど、国内トップ選手として活躍する。

 しかし今年は大きな挫折を経験した。「勝てばオリンピック出場が決まる」6月の日本選手権。結果は同年代の選手に敗れて出場を逃し「苦しい、悔しい期間がずっと続いた」。

 合宿先のテレビで観ていたという東京五輪。「自分もスタートラインに立つ権利があったはずなのに」と悔しい気持ちが沸き上がる一方、同年代の選手たちの活躍に「次は自分が」と鼓舞されたという。

 今回のインカレでは「五輪を逃した悔しさをぶつけることができたことが結果につながった」と吉村さん。「自分でもあそこまで記録が出ると思っていなかった」という好記録に、ゴール直後には涙が浮かんだ。「今までゴール後に泣いたことはなかったが、こみ上げるものがあった」と振り返る。

チームで目指す初Ⅴ

 吉村さんの所属する大東文化大学は今後、10月31日(日)には杜の都駅伝(全日本大学女子駅伝対校選手権大会)、12月30日(木)には富士山女子駅伝(全日本大学女子選抜駅伝競走大会)を控えており、駅伝でもエースとしての活躍が期待される。

 杜の都駅伝は既にエントリーされており、3回目の出場となる。大東大は過去4大会で2位と悔しい結果が続いている。吉村さんは「出場した2回とも2位。4年生は最後なので3年が土台となり、優勝したい」と話し、個人としても「インカレでの結果を自信に、区間賞をとりたい」と意気込む。

地元へ感謝

 コロナ禍で「休日に自由に息抜きすることが難しくなった」と話す。帰省した際には鎌倉市七里ヶ浜にあるパンケーキ店や、海沿いの市内飲食店で海鮮丼や生しらすを食べることが楽しみになっている。

 市内では「期待の次世代アスリート」として、自身の写真が掲示されたラッピングバスえぼし号が運行中。実際に見て「すごく恥ずかしい」と笑うが、それを見て連絡してくれる知人や友人もいるという。「いつも応援ありがとうございます」と市民へコメントした。

9月19日に行われたインカレでの様子(提供写真)
9月19日に行われたインカレでの様子(提供写真)

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