茅ヶ崎市文化資料館 おうちでミュージアム 連載Vol.18
ニ ホ ン ヤ モ リ
ニホンヤモリは人家などの人が生活している場所に生息し、人の生活域に合わせて分布を広げたと言われています。市内でも建物の外壁や窓ガラスなどに張りついている姿がよく見られます。
夜間に活動する夜行性で、日中は壁のスキマや物陰に潜んでいます。肉食で、街灯や建物の照明に集まる昆虫などを食物としています。冬になると建物や樹木の樹皮のスキマ、建物近くの地中などに複数の個体が集まり、まとまって越冬します。漢字では「家守・守宮(読み:ヤモリ)」と書き、家の周囲の害虫を食べることから家を守る縁起がよい生物とされています。
壁や窓ガラスに張りついて移動しますが、これは足裏にうろこ状にならぶ指下板(しかばん)に生えている微細な毛によるものです。肉眼では見ることが出来ませんが、この微細な毛と接地面の分子がお互い引きあうファンデルワールス力(分子間力)という力により、壁や窓ガラスに張りつき移動していると言われています。
ニホンヤモリを見かけたら、自由自在に壁や窓ガラスを移動する様を一度観察してみて下さい。
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