神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2021年12月3日 エリアトップへ

「心のバリアフリー」考えて オリジナルポスターの掲示開始

社会

公開:2021年12月3日

  • X
  • LINE
  • hatena
12月に掲示されるポスターを手にする市民部会のメンバー
12月に掲示されるポスターを手にする市民部会のメンバー

 「心のバリアフリー」をテーマにしたポスターが今月から、市内の公共施設、民間施設など203カ所に掲示されることになった。茅ヶ崎市と市民による協働事業で作成されたもので、今後1年間、月ごとにテーマを変えたポスターを掲示する予定だ。関係者は「日常の何気ない場面にあるバリアに気づき、行動を起こしてもらうきっかけになれば」と話す。

 12月1日から掲示が始まったのは内部障害をテーマにしたポスター。ヘルプマークに気づいた人が声をかけ、席を譲る場面が描かれている。

 作成したのは茅ヶ崎市が2015年に策定した「バリアフリー基本構想」の推進を目指して、16年に発足した、こころのバリアフリー市民部会(斉藤進部会長)。

 福祉、高齢、障害の当事者団体や学識経験者、公募市民など15人が同構想の普及啓発を目指し、リーフレット作成や小学校での出張授業など様々な活動を行ってきた。

 しかし今春、同部会が作成したポスターが物議を醸す。車いすの人がエレベーターに乗り込む際、先に待っていた人に「ゆずっていただいてありがとう」と声をかけているものだったが「障害のある人が感謝を強要されているように見える」など、様々な意見が寄せられたという。

 障害者団体から参加する市民は「自分たちは何を見ていたのだろう、と大変なショックを受けた」と振り返る。

「届けたい人」考える

 こうした状況を見て「新しいアプローチ」を呼びかけたのが、今春から公募市民として参加している杜多美咲さん。

 普段はデザイン事務所でコミュニケーションに関わる仕事をしている杜多さんは「本当に届けたい人に届く」ことを考えて提案書を作成。「心のバリアフリーを考えた時に、障害があってもなくても全ての人が過ごしやすいまちにしたい、という思いを全員で再確認した」と振り返る。

 デザインはイラストレーターの銭宇飛さんとデザイナーの仮井将之さんによるユニット「ルーズドローイング」に依頼。2人にも話し合いに参加してもらいながら「主人公とその思いを伝えられるシーンを考える」をコンセプトに作成を進めている。

 「時間はかかるが、こうした話し合いの過程こそがバリアフリーへの第一歩と感じた」と斉藤部会長。「ポスターは小学校などにも配布し、総合学習などに活用してほしい」としている。

■今週から同部会と連携し、月1回連載「広げよう!心のバリアフリー」が始まります。

茅ヶ崎版のローカルニュース最新6

子ども250人を無料招待

劇団かかし座

子ども250人を無料招待

『長靴をはいたねこ』

4月19日

健康を自覚すれば健康に?

健康を自覚すれば健康に?

そよらで講話と測定会

4月19日

「音楽やりたい」をサポート

「音楽やりたい」をサポート

有限会社長谷川楽器店長谷川徹さん(56)

4月19日

「本当の価値」提供したい

「本当の価値」提供したい

株式会社グローブ企画中川信義さん(54)

4月19日

春の時代絵巻 盛大に

春の時代絵巻 盛大に

奴頭は田中ことみさん

4月19日

21日午後から交通規制

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

大岡越前縁の寺で祭

【Web限定記事】

大岡越前縁の寺で祭 文化茅ヶ崎市

4月20日 「浄見寺まつり」

4月16日~4月20日

茅ヶ崎版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

茅ヶ崎版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook