茅ヶ崎市議会は12月8日、議会運営委員会を開いた。「来秋の市長選に合わせて市議会を自主解散し、同時に選挙を行う」ことを求めて注目を集めていた請願の審議が行われ、賛成少数で不採択となった。
この請願は市内東海岸北在住の男性(73)が、現在開会中の市議会定例会に提出したもの。
茅ヶ崎市では長く、市長選と市議会議員選挙は統一地方選の日程で同時に実施されてきた。しかし3年前、当時の服部信明市長の急逝によって市長選が実施されたため、選挙の時期がずれることになった。
佐藤光市長の任期は2022年11月17日、市議会議員の任期は23年4月30日で、現状のままでは約半年の間に2回の選挙が行われることになる。そのため請願では市議会を自主解散し、同時に選挙を実施することを求めていた。
この日は紹介議員となった長谷川由美氏(絆・新しい風)が趣旨説明を行い、市長選と市議選が短期間に行われることになり、市民生活や市職員への影響が大きいこと、投票率の低下が止まらないなか、同時選挙を実施することで有権者の関心が高まり、投票率向上が期待できること、約1億2000万円かかると見込まれる選挙費用を削減出来ること、などを上げて「直ちに議論するべき」とした。
支持広がらず
しかしその後行われた議論では「我々議員は4年間という任期で地域の課題を解決してほしいと負託を受けており、その事実は非常に重い。軽々しく解散はできない」とする意見が多くの委員から出された。
また「どの程度の市民が請願の趣旨に賛成しているのかや削減できる経費、投票率が向上するという具体的なデータがない」や「今後も市長選、市議選の時期がずれる可能性がある。その度に解散するのか」などの声もあった。
採決では9人の委員のうち賛成は2人のみで、請願は不採択となった。(12月14日起稿)
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