6月6日から28日まで開かれた茅ヶ崎市議会定例会に、議員定数の削減について話し合う特別委員会の設置を求める議案が提出された。議員定数は2010年にそれまでの30から28になって以来、変更されておらず、議論の行方が注目されたが、本会議での討論の結果、賛成少数で否決された。
特別委員会の設置を求める議案を提出したのは水島誠司議員(ちがさき自民クラブ)。同じ会派の5議員が賛成者に名を連ねた。
議案では「今後の人口減少を見据え、議会の活性化を図り、市民の負託にこたえるために議員定数の削減について議論を始めるべき」として、10人からなる委員会の設置を求めた。
6月28日の本会議で討論が行われ、提案者の水島氏は「2010年に議員定数が削減されてから12年が経過している。その間、新型コロナ感染症の拡大などにより、市民生活や経済状況は大きく変化している。議員は議会改革を常に進める姿勢を持つことが重要だ」などと、定数削減へ議論を始めることの必要性を訴えた。
これに対して他の議員からは「10月に行われる市長選とのダブル選挙の可能性なども含めて、議論をするべきだ」などと前向きにとらえる意見がある一方で「議会は市民に代わって議論し決定する機関。コロナ禍で多くの課題を調査、研究していく必要があるなか、削減ありきでは議会の機能の低下を招く」「定数減で少数意見を代弁してくれる議員の獲得が困難になる」などの意見が出された。
採決の結果、賛成11、反対16となり、議案は否決された。
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