米国で行われていた女子ラクロスの世界選手権大会に鈴木理沙さん(共恵在住)が日本代表の主将として出場し、歴代最高となる5位入賞に大きく貢献した。大会を振り返り、鈴木さんは「努力してきた自信があり、結果となって返ってきた。地元の皆さんの応援が力になった」と話した。
「攻守の要」として活躍
鈴木さんは大学時代からラクロスを始め、3、4年時には全日本学生選手権と全日本選手権を連続で制し、最優秀選手にも輝いた。チームにとって「攻守の要」として、時にゲームメイクで得点シーンを演出すれば、隙を見ては自分で得点もねらえるユーティリティープレーヤーだ。
主将として出場する世界大会は2度目。チームとしては歴代最高となる「5位以上」を、個人としては「チームが必要とするプレーの体現」を目標に掲げて臨んだ。
予選ラウンドを全勝して迎えた決勝トーナメント1回戦でニュージーランドに12対3で勝利。2回戦で米国に敗れたものの、順位決定戦でホーデノソーニーに順当勝ちすると5位決定戦へ。そこで前回大会で敗れたイスラエルを13対4で退け、雪辱を果たした。
試合後、歓喜の輪の中心にいた鈴木さんはチームメイトから胴上げの祝福を受けると、笑顔が弾けた。「メダルには届かなかったが、歴代最高の5位になり、今後に希望を残せた大会だった」と喜びを口にした。
連戦でチームは疲労の色が濃くなる中、主将としてメンバー20人全員に神経を遣った鈴木さん。メンバーの個性に合わせて気持ちを盛り上げたり、試合前の雰囲気づくりなど人知れず工夫を凝らした。今回の最高成績は、そうした努力の積み重ねの成果となった。
「一緒にメダルめざそう」
試合後、チームメイト一人一人から手紙を受け取った。そこには主将としてチームをけん引したことへの労いの言葉とともに「(鈴木さんと)一緒に次の大会もメダルをめざしたい」との思いを打ち明ける言葉が多かったという。
「皆が、私が主将で良かったと言ってくれた。それがうれしくて幸せだった」と振り返る。
今後について「まずは心と体を整理し、プレーを続けていきたい。子どもができて母親になっても日本のラクロス界を引っ張れるような選手になれたら」。
また、ラクロスの普及に向けて、地元の子どもたちが体験できる機会を増やすことにも積極的に取り組みたいという。「茅ヶ崎の皆さんからもたくさんの応援をいただきそれが力になった。その恩返しができれば」と話した。
|
<PR>
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|