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茅ヶ崎版 公開:2023年3月10日 エリアトップへ

防災士古島真子さん 視点変え「防災を楽しく」 茅ヶ崎・陸前高田で普及活動

コミュニティ社会

公開:2023年3月10日

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(上)2月に開催された市内での防災イベント=提供写真(下)取材に応じた古島さん=2月27日、東海岸北
(上)2月に開催された市内での防災イベント=提供写真(下)取材に応じた古島さん=2月27日、東海岸北

 茅ヶ崎市在住で防災士の古島真子さんは、十人十色の防災の在り方があるとの考えから「カラフル防災」を提唱している。防災=「堅い・面倒」といったイメージを「楽しく、ワクワクする」ものへと変えるため、イベントなどを通じて防災の大切さ、必要な知識を市民に普及させる活動を続ける。

 茅ヶ崎にはサーフィン好きが高じて2019年に東京から移住しているが、今年3月からは東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市にも居住するなど2拠点で活動を展開。その理由について「両方のまちが大好きだから」と話す。

震災時、ボラで現地へ 

 震災発生時は大学1年生だった。国際協力を主とする学部に在籍していたことから「何かできることはないか」と、被災地支援ボランティアとして陸前高田市へ。同市の米崎小学校の校庭に設置された仮設住宅と集会所で家屋などを失った避難住民らと一緒にお茶を飲んだり、話をしたりするなど共に時間を過ごし、心のケアに当たった。

 2013年には現地で観覧した「うごく七夕まつり」に感銘を受け、さらに足繁く訪れるように。そうした中、仲良くなった現地の住民から被災した当時の様子を聞く機会があり、「地震のときはちゃんと逃げないとダメ」と改めて諭されると、ハッとさせられた。「自分はそこまでしっかり考えていなかったことに焦った」

 その日を境に防災と真剣に向き合い、防災意識の向上に力を注いでいくことを決意。2020年に防災士の資格を取得すると、茅ヶ崎では防災リーダーや、まなびの市民講師として周囲への発信力を高めている。

自助力アップに注力

 現在は「防災をHappyに」をテーマにSNSによる情報発信、「皆でワイワイ学べる防災イベント」の開催、学校や企業での講演、防災上の個人サービスの提供といった4つの活動に取り組む。どれも災害時の自助力をアップさせるのが目標。今後30年以内に発生するとされる南海トラフ地震、首都直下型地震に備え活動の幅をさらに広げたい考えだ。

「両市の架け橋に」

 茅ヶ崎と陸前高田を行き来しながら「イベントやグルメなども含めた街の話題を発信し、両市の交流を促進していきたい」と意気込む。

 将来の目標は「防災のインフルエンサーになること」。「防災に取り組みたいという人たちを増やすためにも、防災は楽しいんだという思いを届けたい」と切望する。

 今後は行政とも連携を取り、より多くの市民に発信できるように自らもスキルアップに努めていくといい、「皆さんの防災レベルが一歩でも少しずつアップできるように頑張っていきたい」と笑顔を見せる。

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