92歳の青野聖子さん(茅ヶ崎市柳島海岸在住)は、2022年、23年のねんりんピックで優勝するなどの活躍を見せる現役スイマーだ。健康に留意しながらも、「水泳をもっと長く続けたい」とさらなる意欲を見せる。
青野さんは週に5回、ロコスポーツ湘南(茅ヶ崎市元町)に通う。ウォーミングアップとして300mほどの水中歩行で体をほぐした後、約1000mを泳ぐのが練習スタイル。好きな泳法は自由形で、バタ足をしっかり蹴ることを心掛けているという。
水泳に加え、筋力トレーニングにも力を注ぐほか、バイクもこなすなど1時間以上の時間をかける。こうした地道なトレーニングが実を結び、マスターズ水泳をはじめ、昨年、一昨年はねんりんピックに出場し、85歳以上区分で、25m、50m自由形で2年連続優勝、最高齢者賞に輝いた。自分以外誰一人いない、まっさらなプールを泳ぎ切った当時を振り返り、「注目を浴びて恥ずかしかった」と茶目っ気たっぷりに笑う。
長崎県に生まれる。幼少期から泳ぐのが好きで、叔父が日本泳法小堀流の師範だったことから海で行う泳法教室に通い始め、中学3年時に師範を取得した。スポーツが大好きで、高校時代はバスケットボールに打ち込んだ。
結婚後、30歳で茅ヶ崎へ。途中、仕事や子育てで水泳などは中断していたが、50代後半からスポーツクラブに通うように。プールに初めて入水したのは60歳の時だった。これまでさまざまな大会に出場することをモチベーションにしてきたが、その理由は「大会後に出場した仲間と食事をして、ビールを飲むのが楽しみだから」。普段は毎日3食を食べて、夜はお酒をたしなむ。好物は肉料理で、特にステーキがお気に入り。「よく食べて、よく飲むことが力の源になっている」といい、「私、娘よりも食べるの」と笑顔を見せる。
新たな勲章も
今年6月には、長年にわたるスポーツの実践と顕著な功績を挙げた人に授与される「日本スポーツグランプリ」の水泳の部に神奈川県で唯一選ばれた。主催者からは「多くの人に希望と感動を与え、他のスイマーの模範になっている」との評価を受けた。「盾をいただくことができて、やってきたかいがあった」
次なる目標は「長くロコに通って、泳ぎ続けること」。孫も、ひ孫にも恵まれていることに感謝を込め、「皆のためにも、健康を維持しながらこれからも元気に頑張りたい」と力強く決意を示した。
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