県内25カ所すべての海水浴場がオープンしない今夏。そのトップを切って5月15日に開設断念を発表した茅ヶ崎市は、海水浴場を開かないことで懸念される「無法地帯化」回避へ、対策を検討している。
新型コロナウイルスの感染まん延防止のため、茅ヶ崎市が「サザンビーチちがさき海水浴場」の開設中止を発表して1カ月。海水浴場が開設されないことで、海の家やビーチ内に特設の駐車場は設置されず、ライフセーバーや警備員など常駐者が不在になる。
遊泳の可否やごみ問題などが懸念される中、市は海水浴場の運営を委託していた茅ヶ崎市観光協会などと協議を重ねた上で、佐藤光市長が6月5日、開設中止に伴う対応についてメッセージを発信した。
市長が声明「遊泳控えて」
佐藤市長は、「感染リスクを抑えることは難しいと判断し、断腸の思いで海水浴場の開設を断念」とした上で、市外に向けては「来訪を控えてほしい」とした。
市民に対しては具体例=表参照=を挙げ、【1】散歩・ジョギング・砂浜での活動は密集・密接を避ける【2】バーベキューの利用は避ける【3】海での遊泳は控える【4】必ずゴミは持ち帰る。そして、「来年は多くの皆さまを迎えられるよう、家族や大切な人、社会を守るために協力をお願いします」と訴えた。
神奈川の海水浴場25カ所のうち、県ではなく市町で海そのものを管理しているのは5カ所。そのうちのひとつサザンビーチでは、管理を担当する農業水産課がさらなる対策を検討している。同課は、例年海水浴場が開設される7月初旬までを目途に、「近隣の市町の動きも踏まえ検討を進めていきたい」と話した。
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