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―たかが咳 されど咳― 茅ヶ崎徳洲会病院医療レポート【2】 「1週間続く咳は受診の知らせ」 総合内科 塚本玲三名誉院長
咳は一番身近な疾患の一つ。しかし軽視されやすい疾患でもある。冬になると増加する「長引く咳」について、茅ヶ崎徳洲会病院総合内科の塚本玲三名誉院長に話を聞いた。
日本の高齢者の死亡原因半数以上を占める肺炎。国も肺炎球菌ワクチン接種など対策に力を入れている。
一方、『治ったけど咳だけ残る』『色々試したけれどいい薬が見付からない』という悩みに思い当たる人も多いのでは。
塚本名誉院長は「咳と一口に言っても、こみ上げる咳、絡む咳など様々。市販薬で治らない時は、つまりそれほど重い疾患の可能性も」と説明する。
長引く咳の原因は、気管支炎、咳ぜんそく、百日咳、マイコプラズマ肺炎や、花粉症といったアレルギーなど多岐にわたる。塚本名誉院長は「原因があやふやなままで誤った対処をすると、症状を長引かせたり、悪化させたりすることも。悪化した際に一番怖いのが、肺癌なのです」と話す。
咳の時にアルコールはNG
また、咳に対する誤った対処法としてお酒があるという「お酒は気管支を刺激します。アルコールで消毒になるというのは誤り。寝入りを良くしても眠り自体浅くしてしまいます。温かい牛乳や紅茶などが気管支に優しい」と塚本名誉院長は呼びかける。
緑や茶褐色の痰肺炎の可能性も
”怖い咳”の見分け方の1つが、肺炎の可能性を示す「緑や茶褐色の汚い痰」だ。「咳は周囲に感染を広げることがあります。痰の有無に関わらず、一週間以上咳が続く際は受診を」【取材協力・茅ヶ崎徳洲会病院】
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