茅ヶ崎に夏の訪れを告げる暁の祭典「浜降祭」が7月16日(月・祝)の海の日に、茅ヶ崎西浜海岸(サザンビーチちがさき西側)で開催される。夜明けとともに市内・寒川町の各神社から大小合わせて39基の神輿が海岸に参集する。
当日は深夜から早朝にかけて神輿が各神社を出発し、午前4時30分頃に一番神輿が祭典会場に入場。順次神輿が入場し、7時頃に合同祭が開式する。8時に神輿が帰路に出発し9時に終了となる。心身の罪やけがれを清める「みそぎ」は、4時30分頃から7時の入場時と式典終了後の8時頃を予定。
「どっこい、どっこい」という相州神輿独特の勇ましい掛け声が特徴の浜降祭は、早朝に行われることから「暁の祭典」とも呼ばれる。起源は諸説あるが2つの説が有力とされる。江戸後期、寒川神社の神輿が相模川で行方不明になった後、南湖の漁夫が海でご神体を発見し寒川神社に届けたことから、海でお礼のために「みそぎ神事」を行うようになった伝承。
もう一方は、同じく江戸後期の資料『新編相模国風土記稿』に、鶴嶺八幡宮で寒川神社の伝承より古い時代から海で「みそぎ神事」が行われていたという記述。2つの伝承が合わさり定着し、1876年には名称を「浜降祭」に変更。1978年に県の無形民俗文化財に指定された。
会場周辺に駐車場・駐輪場はなし。臨時有料シャトルバスが約10分間隔で運行される。行きは「茅ヶ崎駅南口」発で4時から8時まで、帰りは「サザン通り南」発で5時30分から9時15分まで運行。会場周辺は2時から9時まで交通規制が行われる。問い合わせは茅ヶ崎海岸浜降祭保存会(茅ヶ崎商工会議所内)【電話】0467・58・1111へ。
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