市民の憩いの場として半世紀にわたって親しまれた相模川河畔スポーツ公園が、堤防整備事業のため今年3月31日(日)で利用停止となる。市スポーツ推進課は、1月25日(金)と27日(日)に一般向けの説明会を開催する。
相模川は、河口から神川橋(平塚市・寒川町)までの約6・6Kmを国土交通省が維持管理している。相模川河畔スポーツ公園は、国有地を借りる形で市が1969年に開園。陸上競技場やテニスコートなどを備え、利用者が思い思いに楽しめる公園として地域に親しまれてきた。
一方で、公園のエリアを含む相模川河畔では、国や県が災害対策として堤防整備事業を進め、市は別の場所に新たなスポーツ公園を設け、土地を国に返却する方向で動いてきた。そして昨年度、柳島スポーツ公園が新公園としてオープン。今年度は移行期間として並行して運営していた。
昨年9月には、公園の土地を築堤関連事業に使いたいと国から打診があり、移行期間の状況と合わせ、今年度をもって利用停止することとなった。市は今後、更地化など公園廃止に向けた手続きを進める予定だ。
利用停止後は、園内への立ち入りも不可能となる。市は、隣接する中島中学校や湘南地区まちぢから協議会などへ12月に利用停止に関しての説明を行い、一般向けには1月25日と27日に開催する。25日は午後6時30分から、27日は午前10時から。会場は茅ヶ崎市総合体育館2階会議室。問い合わせは市スポーツ推進課【電話】0467・82・7136へ。
陸上の聖地として全国区の選手輩出
半世紀にわたり親しまれた施設へ、利用者からは愛着の声も多い。
「自分にとって公園は、聖地であり、茅ヶ崎陸上の発展に尽くした仲間」と語るのは、茅ヶ崎陸上競技協会理事長の小室正明さん(73)。自身が学校教員として採用された年に同園が開園。「それまで陸上トラックは各学校にしかなく、待望の競技場だった」と振り返る。
以降、市陸上競技選手権大会や初のクラブ対抗陸上競技大会などを開催。中学生陸上競技教室、ちがさきリトル陸上教室からは県大会・全国大会出場選手らも輩出した。
小室さんは現在、柳島スポーツ公園にある日本陸連公認の陸上競技場に場所を移して活動を続けており、「寂しいが、相模川河畔で育て培った思い出とともに、新たな場所で頑張りたい」と語った。
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