神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2019年2月22日 エリアトップへ

市立図書館「少年寺山修司とわたし」で講演する画家 中村 慶一さん 赤松町在住 83歳

公開:2019年2月22日

  • X
  • LINE
  • hatena

私と修司と創作と

 ○…過去や私生活に謎の多い作家・寺山修司の幼少期を知る幼なじみ。「彼の知名度には遠く及ばない」と苦笑しつつも「寺山君は文学、私は美術と創作の道に進んだ者同士、通じ合うものがあった」と懐かしむ。

 ○…1936年青森県に生まれた。親代わりに育ててくれた祖父が骨董屋を営んでおり、美術品に親しんで育った。寺山氏とは幼稚園・国民学校を共にし、第二次大戦時の疎開を挟み、中学校で再会。通学路を共に歩み親しんだ間柄で、隣同士に並んだ2年生時の記念写真が寺山修司記念館に展示されている。家の稼ぎ手となるべく青森商業へ進学し、卒業後は日本勧業銀行に入行。都内の支店に転出時、担当していた企画会社に偶然持ち込まれたのが、寺山氏が脚本を務める映画「初恋・地獄篇」の企画だった。一度頓挫しかけたものの融資に漕ぎ着け、映画は無事成功。「不思議な縁だね」と目を細める。

 ○…行員として働く傍ら創作活動に熱を入れ、油彩で青森県展を受賞。個展も多数開いた。版画のほか、油彩、陶芸など作品は多岐にわたる。思い出深いのは東京都美術館・大展覧会で特賞一席に選ばれた「猫の絵」。アメリカから一時帰国した息子が連れ帰った子猫を引き取り、13年間茅ヶ崎で共に暮らした時の思い出がこもっている。一方、24年前に上顎洞癌を発症。153日に及ぶ入院を経て復調し、今は創作のほか、週5日の卓球など忙しくも充実した毎日を送る。74歳で始めた七宝焼きには妻と通い、作品の入賞も果たしている。健康の秘訣は「好きなことに意欲的に取り組む」とにっこり。

 ○…多くの人が手掛ける寺山氏の研究。「没後しばらく経ちました。私が見た“彼”のありのままの思い出を紹介できれば」とほほ笑んだ。

茅ヶ崎版の人物風土記最新6

奈良 英俊さん

3月19日付けで茅ケ崎警察署長に就任した

奈良 英俊さん

茅ヶ崎市在勤 57歳

4月19日

柴田 智美さん

「星空のスカート」を制作して環境問題を訴える

柴田 智美さん

浜之郷在住

4月12日

黒木 ちひろさん

茅ヶ崎市民文化会館で5月6日、初のホール公演を行う

黒木 ちひろさん

茅ヶ崎市内在住

4月5日

櫻井 貴基さん

第六天神社のほか、市内6神社の宮司に就任した

櫻井 貴基さん

十間坂在住 55歳

3月29日

松浦 治美さん

(公財)かながわ海岸美化財団の代表理事を務める

松浦 治美さん

藤沢市在住 66歳

3月22日

田嶋 小梅さん

茅ヶ崎公園をモデルに「防災機能と居場所」が融合する空間をデザインした

田嶋 小梅さん

松風台在住 23歳

3月15日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

茅ヶ崎版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook