鶴嶺ミニバス女子チームのコーチを務める 高山 朋子さん 鶴嶺在勤 45歳
心にメダルかける指導者に
○…「目標を立てて、それに向かって考え、努力することが大事」と子どもたちに教え諭す。ヘッドコーチとして鶴嶺ミニバスを指導し、2月の市大会で男女両チームを優勝に導いた。
○…熊本県出身。幼い頃から2つ上の兄と一緒に、野球や仮面ライダーのベルトで遊ぶ男勝りな少女だった。初めてバスケに触れたのは小学4年のとき。中高と長崎の学校でバスケにのめり込み、始発で朝練に出掛け、夜遅くまで練習漬けの日々を送った。バスケの面白さを教えてくれた恩師に感謝しながら「思えば高校時代が指導者の道を考えたきっかけ」。スポーツ推薦で専修大学に進学すると、レベルの高いチームメイトや実業団チームとの交流で切磋琢磨した。
○…大学卒業後は、神奈川県に定住。別のチームの指導を経て、28歳のときに空きが出ていた鶴嶺ミニバスのコーチに就任した。当時、あいさつもできず、ボールの上に座る子どもたちに、「勝てるチームにしなければ」という思いで言葉も厳しく指導にあたり、「自分も未熟だった」と振り返る。42歳のとき、一時バスケの指導を離れたのを機に、経営学の書物を読み漁り、コーチ仲間から助言をもらうなど、自分の指導方法を見つめ直した。辿りついた答えが「子どもたちや保護者、地域への感謝」。現在は勝利至上主義を脇に置き、「バスケを通して子どもたちが得る本当の喜びとは何か」を模索する。
○…休日も動画サイトでアメリカや欧州リーグの試合を観戦するほどバスケ一筋。家では中学のリトルリーグで野球を教える夫と、お互いのチームの成長を報告し合うことも。「子どもたちのやりきった笑顔が好き」とにっこり。「勝利だけが重要じゃない。心にメダルをかけてあげられる指導者になりたい」
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