震災復興支援チャリティー「歌と踊りの親睦会」を開催する宮山カラオケ同好会会長 北村 満さん 宮山在住 79歳
仲間と楽しむ歌が健康の秘訣
○…町内のカラオケ愛好家が集う『歌と踊りの親睦会』が5月15日、町民センターで行われる。主催する宮山カラオケ同好会の会長であり、当日は歌手として、また曲を紹介するナレーションも担当する。今回で21回目となる親睦会。これまでは社会福祉チャリティーとして開催してきた。しかし、今回は東日本大震災が起きたこともあり「自粛するよりも、何か出来ることを、と復興支援チャリティーとしました」と話す。
○…音楽はもともと好きで、10代の頃には歌をはじめ、ギターやトランペットなど様々な楽器を弾いた。大人になってからは三味線にもチャレンジしているという。歌は最初、講師に習ったそうだが、ほとんどは自己流だ。好きな曲は鳥羽一郎の『親子船』。「人情的で泥臭い歌が好き」と話す。10年程前から、各地で開かれるカラオケ大会などにも出場。入賞経験もある。
○…同好会の立ち上げは平成2年。宮山地区に住むカラオケ好きの人を誘い同好会を作った。今は40から80歳代まで43人の会員がいる。同好会を立ち上げてからというもの仲間が増え、地元を歩けば知り合いに出会うようになった。「歌は健康に良い」という言葉を証明するように、これまで大きな病気もなく過ごしている。若々しい、溌剌とした表情。「歌はもちろん、みんなで集まるので外見も気にします。これが実は若さの秘訣」と笑う。
○…寒川町に移り住んだのは10歳のとき。まだ日本は戦時中で、動員学徒として町内にあった軍需工場で働いたという。終戦を経て、青春時代はラジオを楽しみに過ごした。その後、寒川町の郵便局に就職。現在は定年を迎え、趣味のカラオケを楽しみつつ、寒川歌謡連盟の役員なども務める。準備を進めてきた親睦会も目前。「みんなの協力で世の中が回っている。歌を通して、人と人とのつながりができれば」。生き生きとした表情から、楽しさが伝わってきた。
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