3合唱団による「クリスマスチャリティーコンサート」の実行委員長を務める 湯山 久代さん 一之宮在住 72歳
心を救われた歌に感謝を
○…12月18日、女声合唱団寒川コールニュー”えれがんつぁ”、寒川混声合唱団、寒川女声合唱団の3団体が合同で行う、初の東日本大震災復興支援『クリスマスチャリティーコンサート』。その実行委員長を務める。「歌を聴きに来ていただき、皆さんの協力を得ながら、被災地に想いを届けられれば」と話す。
○…紡績業で栄えた静岡県の小山町出身。同級生だった夫と25歳で結婚し、昭和45年、夫の職場に近い寒川町へ引っ越してきた。男の子3人を育てるかたわらで、青少年補導員など積極的にボランティア活動に参加。「夫が協力してくれたおかげ。昔、子どもに『お母さんがやりたいことをできるように、家事も皆でやろう』と言ってくれて、今に至るまで自分でもそうしてくれています」と話す。家族の協力を得ながらボランティアを続けていたある日、指揮者の木下朝滋氏と出会ったという。
○…それまで歌といえば鼻歌程度だったが、木下氏が指導した合唱を聴き、歌声に強く心を打たれた。「この先生に教わりたい」。平成17年、木下氏を指導者として自ら団員を募り、寒川コールニュー”えれがんつぁ”を結成。代表を務めながら、仲間と共に練習に励んできた。「発表会などで本気で歌うと、終わった瞬間にすごく感動するんです。また歌いたいと思います」。楽しそうに声を弾ませて合唱の魅力を語る。
○…実は2年前に一度、歌えなくなった。「腰を痛めて動けなくなり、何も出来ない自分に落ち込みました。髪も抜けるほどうつ状態でしたが、コーラスだけは、と通い続けました」。夫に送り迎えをしてもらいながら、歌えなくてもレッスンに通った。仲間に囲まれ、ハーモニーを聞くうちに、不思議と自然に声も出るようになったという。今ではまた笑顔で歌うことが出来る。「歌は私の命を救ってくれた」。コンサートまであと少し。感謝の心を歌にのせ、会場に届ける。
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