スイートピー最盛期へ 寒川町内18軒の農家が出荷作業
旅立ちと始まりの季節―春。『門出』の花言葉で卒業シーズンに重宝されているスイートピーが出荷の最盛期を迎える。寒川町内では18軒の農家がスイートピーを栽培。今年の状況を福花園(宮山)の福岡誠さんに聞いた。
寒川町では昭和初期からスイートピーの栽培が始まった。品質が高く花持ちが良いのが特徴で、町の特産品としても認定されている。
福花園で育てているスイートピーは現在16種類。うち4種は神奈川県が新しく開発した品種で、町内では2軒のみという種取りの協力もしているという。「去年の10、11月は暖かすぎて、時期よりも早く花が咲いてしまった。花芽を間引いたりして、シーズンでの開花は半月ぐらい遅れたかな」と話す福岡さん。スイートピーは寒い間に茎が成長していくが、今シーズンは茎が伸びる前に暖かくなってしまったために、花芽を間引いたりと調節に苦労したそうだ。
人気なのは、ダイアナという種類のピンクのもの。また、白や紫なども需要が高いという。福岡さんの育てるスイートピーは神奈川県花き立毛共進会のスイートピー部門で第1席を受賞しており、その功績が評価され昨年には農林水産大臣賞も受賞した。
12月中旬頃から出荷が始まっている同園。「1週間先の天気を予想しながら、手入れをしている」と話す福岡さん。昔は直売もしていたが、現在は主に市場へ出しているそうだ。出荷のピークは3月のお彼岸頃まで続く。
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