東中PTA広報が優秀賞 新聞コンクール 防災特集などが評価
「第61回全国小・中学校・PTA新聞コンクール」(主催/毎日新聞社・毎日小学生新聞・全国新聞教育研究協議会)が行われ、PTA広報の部(応募作品1749点)で寒川東中学校のPTA広報『ひがし』が優秀賞・全国新聞教育研究協議会賞を受賞した。
『ひがし』は8ページ仕立てで、年5回530部を発行している。編集から印刷、製本も全て手作業だ。3年前、今の形態にリニューアルし、同コンクールで佳作も受賞しているが、優秀賞は初めてのこと。「私たちの作る広報に上位入賞できる力があったのかと驚きました。今の『ひがし』の形を作ってくださった過去の委員長たちのおかげだと思います」と話すのは寒川東中学校PTA広報委員会の古屋直子委員長。副委員長の石橋めぐみさん、毛利はるみさんら13人のメンバーとともに、委員会OB・OGであるアドバイザーの力も借りながら『ひがし』を作成してきた。
昨年4月、委員会発足後に話し合ったのが「今年度何をやるのか」。その頃はまだ東日本大震災の混乱が続いている最中で、年間を通して防災を特集することに決めたという。
広報では災害時の学校の対応を取材したほか、委員会としては初の試みとなる校外への取材を実施。町の防災安全課に話を聞いたり、地域の自主防災訓練にも参加し、そこでの体験や自治会長らに聞いた話を記事にした。また12月号では「災害時、中学生にできることは何か」というテーマを設け、生徒にアンケートを実施。「お年寄りや小さい子どもを避難所まで誘導する」といった声も出て、それぞれに何が出来るのか考えてもらうきっかけとなった。そこには「助けられる人から助ける人になってほしい」という保護者の願いも込められている。
コンクールでは、こうした防災特集のほか、年5回という発行数、タイムリーな話題提供が評価された。審査員の古川博さんは講評で「毎号、その時に最も必要かつきちんとした取材で編集されていて感心させられる」と述べている。「町や自治会などに話を聞いたことで、みんなで作れた新聞になったと思います。楽しみながら作れました」と古屋委員長は話していた。
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