反復訓練で災害に強く 一之宮西自治会
一之宮西自治会(斉藤正信自治会長)の防災訓練が10月28日に行われた。約740世帯からなる同自治会では10月第4日曜を「防災訓練の日」と定めており、毎年独自の訓練を実施。今年は約260人が参加し、本番さながらに行われた。
一時避難所では、訓練に参加した人の安否確認カードと同自治会で整備している「防災住民台帳」をパソコンで照合する作業が行われた。パソコンは停電を想定し、ガスボンベ式の発電機を使用。誰が避難所に来たのかなどを確認した。その後、参加住民は5ブロックに分かれて応急担架の作り方、三角巾の使い方、煙体験、心臓マッサージなどを全て体験。このほか、今年は簡易トイレの使用訓練や、広域避難所の一之宮小学校外にいる要援護者の救出訓練も新たな試みとして行われた。「寒川は液状化の想定区域で、建物が無事でもライフラインが駄目になることもある。家庭で簡易トイレを備えてもらえれば避難所の運営もスムーズになる」と話す吉田和正副会長。簡易トイレはアンケートでも好評で、自治会で一部助成し各家庭に備えることも計画しているという。吉田副会長は「毎年訓練を重ね、動きはスムーズになっている。ただ、家具の転倒防止が行われていないなど、家での対策にはあまり変化がない。個人の意識改革が今後の大きな課題」と話していた。
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桜色に染まる週末4月12日 |
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