旧寒川町公民館 跡地利用し歩道設置へ 通学路の安全を確保
寒川町は旧寒川町公民館(寒川小学校隣り)の解体後、その跡地を一部利用して歩道を設置することを決定した。事業費は697万8000円。工事は1月末頃から始められ、今年度中に完成する予定だ。
老朽化のため、2010年3月から休館していた旧寒川町公民館。景気の好転を待って建て替え検討が進められる予定だったが、町は現在の厳しい財政状況から、2012年度から20年度までの「町総合計画2020プラン後期基本計画」の中で、公民館の建設を盛り込まないことを決定。これにより公民館の建て替え検討は事実上、凍結されることとなった。また、安全面から建物を取り壊すことも決まり、2013年度からは町立公民館は町民センター、北部公民館、南部公民館の3館に集約。現在、寒川小学校内に設置されている寒川町公民館は、町民センターの分室扱いとなる。
今年度中に完成
歩道の設置は、旧公民館の解体工事に合わせて計画されたもの。もともと、旧公民館は車道に迫った形で建てられていた。建物沿いの道は隣接する寒川小学校に通う児童の通学路となっているが、これまで歩道は車道とポールで区切るだけとなっており、「きちんとした歩道を設置したほうが良いのでは」という意見が出ていたという。
そこで、町は建物解体後、更地にした旧公民館の敷地を一部利用し、歩道を作ることを計画。昨年行われた寒川町議会12月会議で道路整備事業費697万8000円が上程され、同会議で承認された。
歩道は、寒川小学校の正門を利用し登下校する児童の通学路となる、旧公民館の南側に作られる。歩道の道幅は2・5m。「寒川小学校前」交差点には直径7mのたまりスペースを作り、交差点で信号待ちをする児童の安全性を確保するという。
歩道の設置工事は、旧公民館の解体工事終了後、1月末頃から始められ、今年度中に完成予定。来年度には使用できるようになる。
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