黄色い芍薬 命育てる喜び 大病克服の宮山・斉藤さん
宮山在住の斉藤照久さん(79)宅で、黄色い芍薬(しゃくやく)が大輪の花を咲かせている。斉藤さんは30年前に大病を克服しており、「命を育てる喜びを感じる」と、3年連続の開花となった珍しい黄色の花に愛情を注ぎ続けている。
サラリーマン一筋だった斉藤さんが30年前に病に倒れた。当時としては生存率がかなり低い部類の病気だったという。しかし、持ち前の生命力でこれを克服。定年まで会社を勤め上げ、その後園芸を始めた。「考え方、趣味も変わった。命を育てる喜びを感じた」。こう話してくれたのは、本紙が2年前に初めて黄色の花が開花したときに取材して聞いた話。芍薬は一般的には白や紅の花を咲かせるものが多く、黄色は交配により作られた珍しい種類だという。今年で3年連続開花に成功したことになる。
楽しみながら栽培
会社員一筋だった斉藤さんは、書籍やテレビの園芸番組などで知識を学びながら様々な花を育て始めた。芍薬は5、6年前に「変わった花を育てたい」と思っていたところ、たまたま見つけた小さい苗を買い求めたもの。病気にならないよう消毒や肥料を与え、手塩にかけて育ててきた。オリジナルの育成マニュアルを作成するなど、命を育てる喜びを芍薬に注ぎ続ける毎日だ。「近所の人が見に来てくれる。癒しになってくれればいいね」と斉藤さんの笑顔が輝く。大病を克服した生命力が花に乗り移ったかのようだ。
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