藍綬褒章を受章した 奥津 きみ子さん 岡田在住 92歳
「昔はウグイス嬢もやったよ」
○…受章したのは、明るい選挙推進協議会の委員を40年以上務め、現在も現役の委員として活躍中というのが理由。受章の知らせを聞いて「びっくりしたよ。健康だから今でも動けるからね。幸せだよ。町の皆さんの協力があってこそ。生きてるうちは続けたいね」と大きな声で喜びを語る。
○…同協議会は、選挙が買収や義理人情などで惑わされず、有権者の貴重な声が、正しく政治に反映されるよう、棄権せず参加してもらえるよう、活動している団体。寒川は昔から投票率が悪く、駅前やスーパーで啓発物を配ったという。「よく広報車に乗って投票を呼び掛けたよ。ウグイス嬢だね」と当時を懐かしむ。長く続けているだけに仲間が次々といなくなり、それだけが寂しいという。
○…東京生まれ。「山の手育ちだよ」と嬉しそうに笑う。結婚1年目で、疎開先で終戦を迎える。その後夫の仕事の関係で寒川へ。「昭和30年から住んでるからね、もうヨソ者じゃないよ」とまたまた笑う。「富士山もよく見えるし、言うことないよ。行く先々で周囲の皆さんに助けてもらい、本当にありがたいね」
○…大正生まれで激動の昭和を生き抜いた。以前から胃の痛みなどの体調不良を抱えていたが、85歳のときに胆のうの摘出手術を受け、これを契機に体調が劇的に回復。「何でも美味しく食べれるようになった。若い人たちと食事に行ってもワタシだけ全部食べ切るよ」。主な移動手段は自転車。歩くよりラクだというが…「握力は25kgあるからブレーキも大丈夫」と両手で握るアクション。好物はスルメ。「何でも噛めるからパワーあるよ」。とにかく元気なお婆ちゃんだ。
○…常用している薬はない。グラウンドゴルフは週に3回。畑仕事にも精を出す。今でもポスターコンクールの選定など、他の委員との交流は欠かさない。湘南新宿ラインが通って「赤羽にいる妹に会いに行きやすくなった」と喜んでいた。
|
|
|
|
|
|
<PR>