初監督作品が大阪アジアン映画祭でジャパンプレミア上映が決まった 三澤 拓哉さん 岡田在住 27歳
「寒川に映画館作りたい」
○…海外の映画祭等で高評価を得た初監作品『3泊4日、5時の鐘』が、3月6日から15日まで行われる第10回大阪アジアン映画祭で、国内で初めて上映されることになった。「とても光栄なことで恐縮しています。地元の皆さんに観てもらうのが今から楽しみ」。一般公開は今夏の予定。
〇…同作品は茅ヶ崎館を舞台にした青春群像劇。「初作品は地元で」と脚本を書きメガホンをとった。昨年7月にオール茅ヶ崎ロケで撮影に挑み11月に完成。「茅ヶ崎館や映画製作配給会社『和エンタテインメント』(鎌倉)、エキストラなど地元の方々の協力があったから出来た」と感謝を忘れない。
〇…生まれ育った寒川町に現在も住み、幼い頃から「親戚同士が仲良くて、いつも賑やかな家です」。小・中とサッカーを続け北陵高でも入部したが、ハードな練習に挫折し一時部活を離れた。そんな折「保健の授業のグループ発表で、動画を撮影することになって」。テレビドラマを参考にユーモアを交えた台本を考え、ビデオカメラ片手に街中で撮影し「夢中で本当に楽しかった。振り返ると創作の原点だと思う」。その後は家族と同じように教員を目指し明治大学へ。「他人と折り合いがつかない時には救いを求めるように図書館に籠って、映画を観ていました」。4年時に教育実習を終え「今後の人生を考えたら『映画に関わりたい』と気付いてしまった」。日に日に大きくなっていく夢。決意を固め両親に打ち明けると「やってみなさい」という返答が。驚くと共に「後押ししてもらい感謝しかないです」
〇…明大卒業後、日本映画大学に入学し今4年生。全力で学ぼうと「講義では必ず、1番前の席に座る。全て吸収していきたくて」。目標は「映画を撮り続けていくこと。あと寒川町に映画館を作りたいんです。映画館がある茅ヶ崎が羨ましくて」。変わらない真面目さとユーモアを武器に映画で湘南エリアを世界に発信する。
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