30周年を迎えた「さつきカラケ愛好会」の会主を務める 脇 節子さん 倉見在住 80歳
感謝、感謝の30周年
〇…さつきカラオケ愛好会は、今年で結成30周年。5月3日(日)に北部公民館で記念発表会を開催する。「まわりのみんなが『先生の記念だから』って言ってくれて、開催していただくことになりました。会の皆さん、今までお世話になった皆様に感謝しています」と30年を振り返りながら話す。最盛期には40人以上も所属していたという会も10人ほどになってしまったというが、固い結束力は変わらぬ伝統のようだ。
○…川崎生まれで、6歳の頃から歌に親しむ。母親が大の歌好きで、戦時中の憩いのひと時として、よく一緒に歌っていたという。その後42年前に寒川に移り住み、当時は民謡を習っていたが、夫の勧めもあり本格的な歌の勉強を始めることに。そこで出会ったのが、民謡の縁で知り合った師匠だった。「先生がついてくれれば安心して歌える。そんなかけがえのない存在でした」。しかし、残念ながら師匠は6年前に不慮の事故でこの世を去ってしまった。
○…その師匠の葬儀の後、驚がくの事実が発覚した。師匠との二人三脚時代、ある昭和の歌謡界の大スターと交流する機会があり、そこでたまたまデュエットできる幸運に恵まれたという。「先生の遺品を整理していたら、その時のデュエットがカセットテープに残されていたのです。ご一緒していただけるだけでも夢のような話なのに、まさかその時の様子を残してくれていたなんて」。某刑事ドラマ収録時の食事中に遭遇できた、ちょっとした幸運だった。今でも宝物のように大切に保管してあるという。
○…美空ひばりの『みだれ髪』を感情豊かに歌い、音羽しのぶの『泣き酒』で周囲を魅了する。80歳になったばかりだが、取材時に質問に答えるスピード感は年齢をまったく感じさせないほど。趣味だというビーズの手作りや「やりすぎると怒られる」と笑うゲーム機の操作、今でも欠かさないボイストレーニングが若さを保つ秘訣のようだ。
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