茅ケ崎警察署(茅ヶ崎市十間坂1の3の25)が本紙の取材で2019年度までに移転を予定していることがわかった。老朽化と狭隘(きょうあい)化に伴う建て替えで、移転先は茅ヶ崎3丁目にある市の公用車置き場が有力視されている。
神奈川県警によると、県は2015年度予算に「茅ケ崎警察署・建替設計予算」として4790万円を計上。今年度から2016年度に建て替えの設計を行い、2017年度に着工(予定)。2019年度までに新警察署を建設する予定だという。移転先は茅ヶ崎市茅ヶ崎3丁目地内。市の市有地である「資源物選別処理施設跡地」で、現在は公用車の駐車場や市消防本部の訓練塔に利用されている。
老朽と狭隘化が激しく
茅ケ崎警察署は1963年に建設。署員の増員などにより、1978年に別館が増築された。今年で52年目となる本館は、1997年に耐震補強工事がされたが、老朽化が激しく建て替えを検討し始めたという。
警察署は留置場などを含む特殊な構造を持つため、工事期間中に別の場所に仮設署を建てて完全に建て直しをすることは非効率になる。このため「建て替えの際は移転という選択がコストとして有力」という。
さらに、同署ではかねてから駐車スペースの問題が懸案事項となっており、現在よりも広い敷地を求めていた背景もある。
「利用しやすい署に」
移転予定地とされる場所は「茅ヶ崎市公共施設整備・再編計画」(2013年3月改訂版)にも同署の移転候補地であることが記されている。しかし、その全敷地面積約1万3000平方メートルのうち「約4000平方メートルは将来の公共事業用地としている」とも記されており、新警察署の敷地面積は9000平方メートル以下となることが予想される。
それでも現在の敷地面積である1735・5平方メートルよりも広くなることは濃厚で、同署の福島敬三署長は「現状の狭い待合室や駐車場などは、皆さんにご迷惑をかけている。新しくできる警察署は、皆さんが利用しやすい構造になることを願っている」と話している。
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