寒川町は、原爆投下と終戦から70年、寒川町核兵器廃絶平和都市宣言から30年にあたる今年、平和推進の取り組みとして町内全ての小学校に被爆樹木である広島のアオギリと長崎のクスノキの苗木を植樹することを決めた。7月7日に寒川小学校で植樹式が行われた。
広島の平和公園にある親木のアオギリは、移植されて今でも成長を続けている。被爆時には爆心地から1・3Kmの場所にあり、爆心地側の幹半分が原爆の熱線と爆風により焼けてえぐられたが、焦土の中で青々と芽を吹き返し、広島市民に生きる勇気と希望を与えた。
今回植樹する苗木は、この親木の種から発芽したもので、寒川町が加盟する平和首長会議の被爆樹木の苗木配布事業を通じて譲り受けた。配布されたアオギリは4本で、長崎のクスノキ(爆心地から800m)1本の計5本を、町内の5小学校に植樹する計画だ。
寒川小学校の植樹式には全校児童が参加。校庭の一角にある植樹予定地に集まり、まずは金子吉則校長が今回の植樹の意義を説明。続いて木村俊雄町長があいさつし、植樹作業に入った。苗に土をかぶせる作業には町長、大澤文雄教育長、児童7人が参加し、無事に終了。植樹されたアオギリを全児童が囲む形で、児童会長の鈴木寿明君(6年)が平和のメッセージを読み上げ、全児童が平和の思いを強く心に刻んだ。最後にギターの生演奏で『小さな世界』を歌い、植樹式を終了した。関係者によると、15年後には5〜6mに成長することが見込まれるという。 寒川小学校の植樹式は、当初は7月3日に予定されていたが、悪天候のため7日に延期された。13日(月)までに全校の植樹が終了する見通し。
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